室戸市吉良川町2011/05/20


以前丸亀の笠島地区をアップしましたが、
ここも同じく伝統的建築群保存地区。
南国ICから東に向かい国道55号線を上って約1時間半ぐらいかな、
この看板が目印。室戸市吉良川町。
生憎の曇り空が残念。まぁピーカンよりはいいけど・・・。

無料の駐車場があるのでご安心を。
さて、街並みに入る前にざっと吉良川町の概略を手短に。
現在残されている街並みは明治期以降のものがほとんどと
伝建地区としては比較的新しい街並みです。
もともと農林業が盛んで近隣の豊富な山林資源基盤に
栄えてたそうな。で、明治期以降は木炭の生産が始まり、
製炭技術の向上により良質な備長炭が製造されるように
なり、京阪神との交易でこの吉良川に繁栄がもたらされたそうです。

さて、道の向いが街並み保存地区。早速見えてきました水切り瓦。
高知では太平洋に面している影響でしょう、強い風雨等厳しい自然環境
から家屋を守るためこの水切り瓦による独自の工法が発達したそうな。

松本家住宅。腰壁には平目の瓦が貼られてるのが特徴的。
見るからに新しいのでおそらく修復工事された後なんでしょう。


まずは吉良川町街並み館。観光マップやパンフレットが
置いてあります。室内も自由に見学できます。

こちらは武井家住宅。明治44年建築。米穀と遠洋漁業を手掛けた商家。
妻壁の煉瓦が当時はかなりハイカラで吉良川に近代の風を吹かせたそうです。

細木家住宅。母屋は明治39年建築。
この細木さんは今でも備長炭を扱う商家だそうです。

こちらも細木家住宅。上の細木さんとの姻戚関係は不明(笑)
明治24年建設。呉服業を営んでいたそうです。

池田家住宅(手前の建物)

右隣にある池田家の蔵。炭問屋を営んでいらしたそうです。


畠中理容店。映画「私は貝になりたい」のモデルになった場所。
劇中に出てくる理髪店はここがモデルになったそうです。

御田八幡宮へと続く参道。水切り瓦の壁が続く通り。


参道の途中に何やら派手な小屋が・・・。


「こんにちわぁ」誰もいません・・・。お店?休憩所?不明のままです。
誰かご存知なら教えてくださいね!

ん?なんか幟が立ってますね?祭り?

朝早いので準備中ですが屋台も出てますねぇ。
しかし、天気悪い・・・。


拝殿です。正式には御田八幡宮ですが、
通称、吉良川八幡宮とも呼ばれてるそうです。
この日は「御田祭り」っていう国の重要民俗文化財に指定されてるお祭りでした。
時間があれば見たかった。何でも奇数年だけ行われる日本三大奇祭の一つだそうな。


境内にはこんな立派な楠が。まさにご神木!って感じでしたよ。


水切り瓦は海側の集落に多いんだけど、山側の集落では
この「いしぐろ」と呼ばれる石積みの塀が多く見られます。

こんな通りや・・・


いしぐろで囲まれた御屋敷が、そこやかしこに立ってます。


天気は悪いのが残念だったですが、吉良川町堪能出来ました。
一部修復が望まれる所もちらほらあったけど
比較的新しい街並みと言う事も有よく風情が残る町並みでした。
次来るとしたら2年後御田祭りの時かなぁ・・・。

訪問日:2011/5/3

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